現役家電量販店店長が語る新卒で家電量販店に就職について

どうも某家電量販店で現役店長をしてます「しまねこ店長」です。店長歴は18年 店長として携わった店舗は8店舗。
現役店長として日々奮闘中です。

店長業務大変ですよね。このブログでは日々頑張っていらっしゃる店長様のお悩み解決のヒントになればと思い執筆しています。
大変な思いを共有しこのブログを見て少しでも心が軽くなって頂ければ幸いです。

目次

この度「家電量販店」に就職が決まった方へ

この記事を書いているのが、令和3年3月です。去年から続く「コロナ禍」で、社会全体が不況であり数年前から「ブラック業界」とネットで叩かれ、就職では敬遠されがちな「家電量販店」にも今年は多くの応募と採用があるようです。

この春、めでたく「家電量販店」へ就職が決まった方!今は「希望と不安」で一杯なのではないでしょうか?

ネットで「家電量販店就職」で検索すると・・・

「家電量販店 底辺」「家電量販店 きつい」「家電量販店 離職率」など結構な「ネガティブワード」がありますね。

このような記事を読むと「私大丈夫かなぁ・・」と不安になると思います。

そんな悩める貴方に、しまねこ店長が「家電量販店に就職して良かった」事を紹介していきます。

家電量販店に就職して良かったこと①
「商売の本質がわかる」

生活するにあたり「お金」は必要です。では、大多数の人がお金を手に入れる手段「お給料」はどこから出るのでしょうか。給料は会社から出ますが、給料を払うには「利益」が必要です。その利益は、簡単に言うと「安く仕入れて、仕入れ金額よりも高く売る」その差額が「利益」となります。

このことは別に「家電量販店」でなくてもほとんどの企業に就職すると理解できる事ではありますが、家電量販店では、個人別にしかもリアルに自分がどれだけの「粗利」を稼いだか管理することが可能であり、また現在の家電量販店はとにかく「粗利」を追求されますから、より「利益」に対して「敏感」になれます。

これが何を意味するのか・・・

もし貴方が、将来独立しよとした時に「儲け」の感覚が少ないと決して成功できません。

どんなに優れた「スキル」があっても、儲けにできる仕組みや相手に提示する価格が間違っていたら必ず失敗します。

また、家電量販店では「携帯電話やインターネット契約」といった「物」ではない「契約」も販売します。

最近では「サブスクリプション」と言った商品(例えばOffice365)なども扱っております。

どうです 物販での儲けだけでなく、携帯やインターネット契約と言った「インセンティブ収入」や買い切りでは無く月々払いの「サブスクリプション」などご存じでしたか?

ご存じなら良いのですが、もし「知らなかった」なら家電量販店に勤める事で体感で理解できます。

商売の本質や儲けのしくみを理解することは、将来「転職・独立」においても必ず有利に働きます。

家電量販店に就職して良かった事②
「客商売のためコミュニケーション能力が身につく」

家電量販店は店頭での対面販売です。「顔と顔」を突き合わせて販売します。当然「コミュニケーション能力」が高くないと売れません。入社していきなり売れるわけではありません。先輩や上司またお客様から対応や所作について教育や時に注意・指摘・叱責され、コミュニケーション能力向上と共に販売も上達していきます。

余談ですが「商品知識は超一流 コミュニケーション能力は3流」と「商品知識は3流 コミュニケーション能力は超一流」では後者のほうが売り上げが良い傾向です。

それだけ「コミュニケーション能力」は重要です。

このコミュニケーション能力は別に高学歴でなくても「笑顔」や「ハキハキといた応対」と言った気持ちの良い対応ができれば良いのですから、意識をすれば特別なスキルが無くても出来ます。当たり前の事すぎて逆に意識するのが難しいのです。

コミュニケーション能力も将来「転職や独立」をする時、もちろん社内で昇進していく場合にも必ずプラスに働く能力です。家電量販店で働くことにより必ず向上する能力としまねこ店長は思います。

家電量販店に就職して良かった事③
「情弱にならない」

世の中には、お金を吸い上げるサービスがたくさんあります。携帯電話やインターネット契約・ソシャゲの課金カードローンの金利や分割払いの金利などなど。TVCMやインターネット広告で無意識に誘導されているため、人によっては無駄な支払いや無駄な契約を長年続けている人も多いです。新規のサービスも「流行りだから・・」とよく理解せず入会、そのうち忘れて月額料金を無駄に払い続けている。こう言う方が多数います。

先ほども記載したように家電量販店では「携帯電話やインターネット契約」や「最近ではネット動画の取次」「会社発行のクレジットカード契約」「有料の長期保証」など、TV・冷蔵庫等の物販の他、更にプラスでお客様からお金を頂くサービスを販売します。

会社が儲ける仕組みを働くことにより体感的に理解出来れば、ありとあらゆるサービスが「自分とって必要か不要か」の取捨選択ができるようになります。(家電量販店は色々な人がいますので、理解した上で廃課金者やスマホを何台も持っているスタッフもいますが・・・)

家電量販で働く事により、世の中のお金を吸い上げるトラップには引っ掛かりにくくなります。

家電量販店に就職して良かった事④
「問題処理能力が身につく」

実際に働いてみると分かるのですが、1日に必ず「問題(トラブル)」が発生します。重大なトラブルもあれば軽度のトラブルと様々です。

「購入した商品と違う」「使い方がわからない」「説明が間違っていた」「以前購入した商品が故障した」などなど

お客様商売である以上、発生する様々な問題を解決していかなければなりません。

「知識」で解決したり「コミュニケーションで情に訴えて」解決したり、解決方法は様々です。

時には毅然とした態度でお客様のご要望に「お断り」をする場面もあります。

家電品は「高額」で「生活に密着」し「PC 携帯などデータや個人情報」を扱う商品なので問題(トラブル)は多く発生し、ときにハードなクレームもあります。

家電量販店は「販売」以外にも日々発生する問題を解決していかなければなりません。結果、問題処理能力が身に付きます。

家電量販店に就職して良かった事⑤
「最新の商品 サービスに触れる機会が多いため自分の幅が広がる」

まず、一般家電品の「新製品」があります。新製品の持つ「新しい機能」を勉強する事により、世の中を便利にする知識を得ます。今までになかった新しいサービスや商品。例えば「ポケトークなどの翻訳機」や「ドローン」「自動調理器」「新型の携帯やPC・タブレット等のデジタル家電」「アンドロイドTV」「スマート家電」等々です。これらの最新商品やサービスを知ることにより、自分の生活をより良いものにしたり、お客様への提案や友人・知人のとの会話の幅も広がります。

もし「転職・独立」をする場合でも、最新家電や最新サービスの知見は必ず役に立ちます。

家電量販店で働くといち早く最新の家電やサービスを体験する事ができます。それを自分の知識として取り込む事も出来ます。

家電量販店に就職して良かった事⑥
「商品の良い悪いが分かる(ハズレ品をつかみにくくなる)」

家電量販店には様々商品が並びます。中には「コストパフォーマンスが優れている商品」「安いけど作りや素材が価格なりの商品」買ってい良い商品なのか?買ってはいけない商品なのか?店頭に立って、商品知識が付き多数の商品を見ていると、大体わかるようになってきます。この感覚が身につくと、家電以外での買い物でも「ハズレ品」をつかみにくくなります。

例えば、安い電気シェーバーがあります。「本体」「替刃」もついて2980円 価格だけを見ると本当に安い!
しかし、剃り味が悪くて買い直したら結局高く付きます。

一応ヒゲは剃れるので商品的に嘘ではありません。しかし、価格だけで購入すると非常にクオリティーの悪い商品を掴む事も多いです。

私はこのような商品絶対に買いません。

もちろん理解した上で100均も使いますし、安い商品を買うこともあります。しかしお金をかけるところにはお金をかけます。「安物買いの銭失い」になりたくないからです。

家電量販店に就職することで、物の「価値」を見る目が身に付きます。

家電量販店に就職して良かった事⑦
「提案力とライトな営業力は身につく」

少子高齢化が問題視されている今、家電量販店は生き残りをかけて様々な戦略・戦術で競合に負けまいと戦っています。生き残りの戦略として「単価アップ」が挙げられます。単価アップとは「1品当たりの単価を上げる」と「一人当たりの購入点数を上げる」方法があります。「単価を上げる」言うのは簡単ですが、実際に行ってみると結構テクニックが必要です。お客様の言われる通りに販売しているだけでは「単価アップ」は出来ません。

お客様主導ではなく、販売員主導で販売をする事が必要です。

そのためには商品知識を身に着けて提案力を高める必要があります。また、お客様をその気にさせる営業力も必須です。

ここで「ライトな営業力」と書いたのは、家電量販店は「店頭販売」で、ご来店のお客様にアプローチを行うのであって「ドアノック」「飛び込み営業」と言ったガチの営業はしないので「ライトな営業力」と書きました。

家電商品は新築一括のまとめ買いになると100万円を超える案件も出てきます。また、長期保証や店舗の会員獲得などがあり、提案力・営業力は必須のスキルとなってきます。

家電量販店に勤める事で、提案力・ライトではありますが営業力も身に付きます。そのスキルは長い人生において決して無駄にはならないと思います。

余談ではありますが、同じ売り上げでも「売った」と「買っていった」は大きく違います。

「売った」は販売員主導で、売るべき商品を売るべき金額で販売出来たこと。

「買っていった」はお客様が「これ下さい」で、販売員が追加提案や高単価な商品へ誘導する事なく、ただ販売した事を言います。

家電量販店に就職したら、商品知識をつけてこちら主導で販売できるように意識していきましょう。

家電量販店に就職して良かった事⑧
「売り場づくりを通じて売り上げを上げる能力が身につく」

入社してある程度慣れてくると、売り場の担当を任される事になります。店舗販売なので、商品の並び一つ・POP一つで担当商品の売り上げや利益は大きく変わってきます。小さな規模ではありますが、自分の裁量で実績をコントロールすることを経験できます。

人間の行動心理や効果的な演出方法を勉強して、担当売り場に反映する。その結果の数字を検証して、更に改善を行う。どうです「PDCA」が出来ているではありませんか。

ここで、結果を出すことにより上司より認められ、役職も上がりより高度な「マネジメント」を行うようになります。

この能力も、将来決して無駄にならない能力です。

家電量販店に就職して良かった事⑨
「様々なお客様に出会うことが出来る」

家電量販には店規模にもよりますが、月間万人単位でお客様のご来店があります。一般の方・経営者・年配のお客様・時には怖い系のお客様・・・様々です。

家電量販店で扱う商品は、「配達を必要とする商品」や「工事が必要な商品」などあり、販売した商品が無事納品されるまでは、お客様と確実にお付き合いする必要があります。もちろん、アフターで販売・納品後も対応する必要があります。

上記にも述べた通り本当に様々なお客様がいらっしゃいます。クセの強い方や仕事に非常に厳しい方、無理難題を言うお客様・・・それぞれのお客様に人生と言うドラマがあり、販売を通じてお客様にご指導される事もあります。

しかし、この経験は社会人人生において決して無駄にならない経験です。

仕事をしていく以上、必ず人と接する必要があります。少ないお客様経験より多数のお客様を経験して「揉まれた」方が、あらゆる局面を乗り切れるハズです。

家電量販店に就職して良かった事⑩
「立ち仕事で1日の歩数も多く運動不足になりにくい」

家電量販店での業務は立ち仕事であり、1日の歩数も2万歩を超える場合もあります。

仕事しながら運動出来る。素晴らしいですよね!

私はそう思います。

家電量販店に就職して良かった事(番外)
結構ホワイトですよ

家電量販店の大半は「一部上場企業」でコンプライアンスに非常に敏感です。私が入社した頃は結構ブラックでしたが、現在はそんなことございません。看板が大きい分「パワハラ・セクハラ」のイメージは企業のイメージダウン直結し、その結果大きく業績が下がるからです。昔のような「暴言」「暴力」「残業をつけない長時間労働」はありません。そのような事実が発覚したら、当事者である上司はまず懲戒です。

しかし、甘えは許されません。何度も同じことを聞く。面倒な事は他人に振る。商品知識習得の勉強をしない。やりっ放し。などが続くと、組織的に排除される雰囲気になります。

最後に・・上記で述べた家電量販店に勤めて良かった事で書いた事を掛け算してみてください

「商売の本質がわかる」×「コミュニケーション能力が付く」×「情弱にならない」×「問題処理能力が身につく」×「最新の商品サービスに触れる機会が多いため自分の幅が広がる」×「商品の良い悪いが分かる」×「提案力とライトな営業力が身につく」×「売り場づくりを通じて売り上げを上げる能力」×「様々なお客様をご対応する経験」×「健康」

どうです?一つ一つの能力は60点くらいでも良いです。しかし、これだけ能力の掛け算が出来る人材になれるのであれば、結構良い業種と思いませんか?

家電量販店で長年勤めるも良し、様々な経験をして転職・独立をするも良し。

上記の10の理由を持って、家電量販店での勤務は様々な経験が積めて成長できる職場であると、しまねこ店長は断言いたします。

この度、めでたくご就職された新卒の皆様。胸を張って家電量販店の勤務頑張ってください。

よかったらこちらもご参照ください。

家電量販店員って実際どうなの? | 家電店店長の思い事 (kobakobatenchou.com)

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